社笑う
常日頃、皆さまにはひとかたならぬご愛顧とご支援をいただき、あらためて御礼と感謝を申し上げます。春の季語に「山笑う」とありますが、全山に再生の息吹き漲る様子を「笑う」と表した季語であります。私は、この再生の新陳代謝こそがサステイナブルの肝要であると思っております。
創業から「顧客第一」を掲げ、ラベリングマシンなど自動機の設計開発に営々と取組んできた当社が、こうして半世紀を越えて今なお、社会の一隅を照らしつづけられていることは、なによりも良きパートナーに恵まれ、従業員はじめ様々なステークフォルダーの支えがあってのことと痛感しております。
これまでの「独創的なアイデアと技術」「迅速なフットワーク」「柔軟かつ誠実なアフターフォロー」といった評価に甘んじることなく、ラベリングマシンのパイオニアメーカーとして更なる山の高みを目指し、お客さまとともに確かな未来を見据えながら、現場課題に正面から一つ一つ丁寧に取組んでいく決意です。
現在、本社の隣接地に新社屋・工場の建設を進めており、2026年の秋頃には完成の予定です。また国内外に新たな製造パートナーを得るなど、自社再生の新陳代謝を積極的に進めているところです。
私自身、原点の「大業に志す者は畢生の千辛万苦に成るものなり。細々百事に注意して辛うじて目的の半に達するの常なり」(北里柴三郎に宛てた福澤諭吉の書簡より)を胸に、七十歳までにこの事業を成し遂げたいと強く思っております。どうか、皆さまには変わらぬご愛顧とご支援を、何とぞよろしくお願い申し上げます。